女子高生がお花を買うのをあきらめた話

お花って高いよね・・・

私は高級造花のオンライン花屋も営業していて、今日は造花の仕入れに問屋さんへ行きました。
その問屋さんは一般の方も購入可能なので、よく業者の方でない一般の方も来店されます。
そしてそちらでいつもの通り花材を選んでいると、女子高生が一人入ってきました。
店内をぐるーっと一周してから、レジから一番遠い場所でこっそり財布の中身を確かめていました。
そして彼女はレジに行き店員さんに「ブーケを作ってもらうとおいくらですか?」と聞きました。
店員さんは「5000円からですね」と。

そのやりとりは店内が静かな為、全部聞こえてきました。
それを聞いて私は「せやなぁ、それくらいしてしまうわなぁ」と心の中で思いました。
造花は生花より少しお値段がするので、花束にしたら結構な金額になります。

彼女は店内をもう一度見回りました。お花に手も触れません。そりゃあ買い方もわからないし、値段も手に届かないといった感じでした・・・

なんか自分の高校生の娘とオーバーラップしてしまい、何とか買わせてあげられんものかと、思わず「予算いくら?おばちゃんが予算内でお花を選んであげよか?」と言いそうになりました。
でも彼女は問屋さんのお客さんなので、部外者がいらんことしてはいけないと、ぐっと話しかけるのをこらえました。
何とかしてあげたかったなぁ・・・

そうすると彼女は店を出て帰っていきました。
とても切なくなりました。

あの後、どこかでお花買えたかなぁ、生花店行くともう少し安くでしてくれるんやけどなぁと今もとても気になっています。

という私も、造花の花屋をしており、少々値段の張るアレンジ商品を販売しています。
彼女のような未成年で、まだお小遣い制のお子さんの優しい気持ちを何とかできないものかと帰りながら考えました。

お花を贈りたいだけなのになぜ諦めて帰らないといけないのかって、すごく悔しい気持ちになりました。もう少し買えるように提案してあげれなかったのかな・・・

子どもたちが気軽にお花を贈れる環境を


昨日、たまたま我が家の庭で出来た花で花束を作りました。
その記事はこちらです。

https://gardenkiyo.com/2021/03/24/christmasrose/



昔、私は野原で採ってきたシロツメグサやレンゲを花束にして母にプレゼントした経験があります。
あの時の自分の中に湧き出た満足感や、人を喜ばせたという自己肯定感が今の仕事の基礎になっています。
今から出来る園芸療法ガーデンでは自分で作った花を花束にすることもできます。しかもそれをプレゼントに出来るという付加価値もあります。贈る方も贈られた方もこんな嬉しいことはないですよね。

この上の写真のクリスマスローズの花束は0円で出来ました。
ラッピング用紙代を入れても100円もしません。
自分で作ったお花を贈るという、こんなアイディアもあるのです。
私の園芸療法ガーデンのヒントにもなりました。

今日はお花を贈ることについていろいろと考えさせられました。

その時の感情を取りとめなく書いてしまいましたが、今日の女子高生さんには、どこかでお花が手に入っていることを願います。若い方にも花贈りがもっと身近になれば嬉しいです。


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