先日は園芸療法コーディネーター養成コース四月生さんの2回目の講義がありました。
今の生徒さんにはモニターとなっていただき、毎回講義後にアンケートのご回答をお願いしております。
どの生徒さんも、ご自身の生活やお仕事に園芸療法を活かしたいという思いがおありで、アンケート回答もボリュームもりもりでご返信くださいます。本当にしっかり学んでくださって嬉しいです。
このアンケートのご回答も、こちらのブログでどんどんご紹介していきたいと思います。
静岡県のY様の2回目のアンケートのご回答です。
今回は「園芸療法が求められる社会的背景」や、「予防から医療へ」、「緑と恒常性の関係」などを学びました。
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こちらの生徒さんは現役の看護師さんでいらっしゃいます。
当スクールの受講者さんは本当に看護師さんが多いことにびっくりしています。
看護師さんの生徒さんが皆さんおっしゃられることとして共通しているのが、「医療ではどうしようもできないことがある」「治癒の早い遅いには、気持ちの面がとても影響している」ということです。
医療の先端で日々、たくさんの患者さんをケアしておられる看護師さんのお言葉です。
これは紛れもない事実ということです。
園芸療法で植物を扱ったからといって病気が治ることはありません。
しかし、植物に触れたり眺めたりすることで、前向きな気持ちになり、病気に打ち勝とうとするエネルギーがが溢れ出てくるということはあるのではないでしょうか。
そのような前向きな気持ちが、脳にはたらきかけ、血液や神経を通して命令が行き、体の自然治癒力が上がったり、恒常性(免疫系、神経系、内分泌系)が整います。
ここが整ったからといって、目に見えるスピードで病気が治癒することはありませんが、治癒にとても関係してくるところだと言えます。
今、医療もとても発達していますし、いろいろな病気や怪我も最先端の医療で治癒できるようになりました。
ですが、様々な要因で治癒が難しい方もいらっしゃいます。
そのような方に「心のケア」というものが必要と、この最先端の医療の中で感じておられるのだと思います。
諸外国などは病院に庭があり、そこを患者さんやスタッフが活用し、メンタルケアをするということは当たり前となっています。
というか、植物があることは「普通」なのです。
日本は残念ながら、「植物を取り入れる」という意識です。敢えて持ってくるという考えでしょうか。
それって何か不自然のような気がしませんか?
人は植物と共に人類を発展させてきました。植物が身近にあって当然なのです。
医療と植物が自然と融合されるような、それが当たり前となるような場を、園芸療法コーディネーターさんとつくっていけたら嬉しいと思っています。
そんな病院が日本中にできるよう、一緒に頑張りましょう!
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