いまだにこんな園芸療法士がいるとは・・・
今回は、園芸療法の業界は本当に発展していないのだなあとつくづくやるせない思いがしたお話をさせていただきます。
何があったのかといいますと、今日の午前中に園芸療法コーディネーター養成講座の講義があったのですが、今日の生徒さんが通われているハーブの教室のお話を聞く流れとなりました。
講義に入る前に、生徒さんと前回の講義の振り返りや、新たに行動されたことなどをヒアリングしたりするのですが、生徒さんが植物のインスタ発信を始められたというお話になりました。
そのインスタで掲載した内容というのは、ハーブ教室に行かれハーブを使ったソーセージを作られたのことでした。
前回の講義内容が、「園芸療法プログラム設計手順を学ぶ」で、ご提供するプログラムをこのような手順や意味を持って考えましょうという、私の実践経験に基づいた内容でした。
それを受けていただいたすぐ後にハーブ教室があったそうです。
そして今日、生徒さんが「先生の講義の後すぐだったので、ハーブ教室のレッスンの進行や内容にすごく考えることがありました。」というふうにおっしゃいました。
私も講義がお役に立てたかなと、とても興味があり、「どんな気づきがありましたか?」とお聞きしましたら、なんと、驚愕のレッスンの進行、内容でした。
そしてそのハーブの先生は園芸療法士の方とのことでした。
どんな内容だったかと言いますと、
①先生が集合時間に到着されなかった(連絡もなし)
②準備物は全て皮を剥いたり、洗ったりされているものが用意されている
③始めの挨拶がないので、初顔合わせの参加者さんも誰が誰かわからない
④作業説明の時間、立たされていてメモも取れなかった
⑤作業開始から出来上がりまで3時間を要し、座ることもできず疲弊した
⑥ずっと作業が続き、お手洗いも行きづらかった
⑦ニンニクばかりをひたすら微塵切りにしていて、他のハーブに触れることが一切なかった
⑧ウィンナーができても、つまみ食いのような形での試食で、みんなで達成した喜びもなかった
⑨参加費に見合った成果が全く感じられなかった
というような、ことがあったようです。
もう、この内容をお聞きした時に、口が空いたまま閉じませんでした(笑)
これで園芸療法士と名乗ってるの!?
名乗るのやめてほしい!と思いました。
私が普段、大事としていることと、全くかけ離れているからでした。
この先生は、どこの学校で園芸療法を学ばれたのでしょうか。(もう先生とも呼べない)
人の心と体の状態を回復させるどころか、不快にさせ、疲弊させていますよね。
トレーニングを受けた人なのに論外です。
このようにいうと批判のように取られるかもしれませんが、今言わないと、日本の園芸療法が発展していかないですし、成り手も増えません。そして、質を上げないと園芸療法を仕事にしても稼げません。
私は仕事に成る園芸療法を追求しています。
なので、本当にお客様をナメているなと怒りの気持ちが出てくるのです。
園芸療法士がビジネスを学ばないため、自ら質を落とすようなことをしているのです。
これではいけません。
私は、アンチコメントや誰が何を言ってきても、全く怖くもないですし、園芸療法をお仕事にできるよう、希望される方のお力になりたいと思っているので、はっきり発信していきます。
でも言いっぱなしではいけないので、上記の①〜⑨を正したいと思います。
皆さん参考にされてください。
まず
①について
社会人とし時間通りに来るのは当たり前です。やむを得ず遅れるのなら連絡くらい入れましょう。論外です。
②について
植物を準備するのも大事な園芸療法のプロセスです。私でしたら、収穫して、土や雑草がついたままテーブルに置き、皆さんに洗ったりするところからやっていただきます。その過程に収穫の喜びがあり、活用する楽しみを見出せます。
③について
最初に全員が揃ったところで挨拶をします。そして初顔合わせの方がいらっしゃると、軽く自己紹介をしていただき、私も皆さんとコミュニケーションが取れやすくなるような話題を振ります。そして今日の作業説明と入っていきます。最初に参加者さんの心を解きほぐし、リラックスしていただけるよう努めます。
④について
作業説明は最初の挨拶の後にずぐにやります。引き続き座って聞いていただけます。そしてテキストなどにメモもできると思います。このように、プログラム設計の段階で、参加者さんの工程や導線などもしっかり考えておくことが大事です。
⑤について
まず人の集中力というのは45分〜60分くらいと言われています。単純に考えても3時間の作業時間は長すぎます。集中力はもちろん、ずっと立っておられたそうで体力的にもかなりきついです。癒しの楽しい時間が、やらされている時間になります。参加者の不満が一気に高まります。ですのでプログラムは準備から片付けまで1時間くらいにしましょう。お年寄りを対象にする場合はもっと短くです。
⑥について
1時間のプログラムでしたら30分くらいで一度5分くらいの休憩を入れてもいいですし、私は1時間くらいでしたら続けてやります。(屋外でしたら頻繁に休憩したり、水分補給をします)でも3時間でしたら休憩は絶対必要ですし、お手洗い休憩も必ず取ります。参加者さんの体への負担を全く考えないのは園芸療法以前の問題です。
⑦について
他の皆さんも1種類の材料をひたすら切らされていたようです。果たしてこれは園芸療法士さんのすることでしょうか?いろんな植物に触れたり作業することで、植物のにおい分子を体内に取り入れられたり、視覚から楽しめたり、調理も楽しいですよね。生徒さんはニンニクばかりを切っていたそうです。「ソーセージを作る」ということがこの先生の課題になっていたのでしょうね。全く違います。
⑧について
ソーセージが出来上がったら13時頃で、もうお昼も過ぎていたようです、私でしたらそのソーセージをおかずにし、ランチ会をします。みんなで手間暇かけて作ったソーセージをおしゃべりしながらしっかりいただきます。これが、つまみ食いのような感じで、立ちっぱなしで一本食べるだけなんて、酷過ぎますね。(お土産はあったようですが)一体なんの会だったのでしょうか。本当に主旨がわかりません。
⑨について
このような内容で、3700円くらいお支払いされたそうです。私なら怒ると思います。2度と参加しないと思います。
というように、園芸療法は、作品づくりや何かを作ることが目的と勘違いをしている人の典型的なプログラム進行です。
ひとつひとつの作業プロセスに全く意味付けができていません。これでどのように人の心と体を良い状態に戻すのでしょうか。
これではお金を稼げる仕事にしていくことはできません。せいぜい材料費くらいはいただけるかもしれませんが、クレームが出る寸前です。
きちんと仕事に成る園芸療法を学ぶことが大事です。
全国で園芸療法を学べる学校も数校ありますが、園芸療法の手法知識だけでなく、「園芸療法ビジネス」まで教えてくれるところを選びましょう。
当スクールは実際に現場で使える「実践方法」と「園芸療法ビジネス」を主にお伝えします。
そして、園芸療法を用いた植物の仕事をされる園芸療法コーディネーターさんを全国に増やし、植物の癒しの力や楽しさをしっていただき、世の中が少しでも明るくなれば嬉しく思います。
私と一緒に、たくさんの方に喜んでいただけるよう頑張ってみませんか?(^^)
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