病院や介護施設での園芸療法導入目的はこれ!

昨日は園芸療法コーディネーターさん対象の年間無料セミナーがあり、3回目の昨日は「園芸療法ディスカッション」を行いました。

コーディネーターさんの今の状況や、それに対して今困っていること、悩み、他のコーディネーターさんへ聞いてみたいことなどをお互い意見を出し合う、ディスカッションの時間としました。

4人の生徒さんが参加され、その中には、実際に園芸療法士としてお勤めになられている方もいらっしゃり、現場のお仕事のことなども発表いただきました。

他のコーディネーターさんにもとてもいい刺激になられたのではないかと思います。

そしてこちらの現役園芸療法士さんからはは、「園芸療法のサービスを受けるときに、どのようなポイントでサービスを受けようと思うか?」といった、サービスを提供する視点からの質問や、逆にこれから病院内で園芸療法の活動を始められる看護師さんから「園芸療法を取り入れていく上で、いろんな難しい点があるのですが、どのように導入したら良いですか?」という、双方に役に立つ質問や回答が飛び交いました。

終始、皆さんの真剣な姿勢が、本当に嬉しく、感動いたしました。

一生懸命走ろうとしている方にすごいパワーを感じます。私も微力ながら応援したいと思います。

園芸療法がなかなか理解してもらえないもどかしさ

昨日ご参加いただいた看護師さんの皆さんへの質問をご紹介したいと思います。

当スクールには看護師さんがとても多いので、病院での園芸療法導入の参考にしていただけたらと思います。

【質問内容】
今、病院に園芸療法を取り入れたいと考えており、先日の院長先生との面談時に、園芸療法を取り入れたいと相談したのですが、園芸療法のことは全くご存知なく、ガーデニングとどう違うの?みたいな感じで、なかなか園芸療法を理解していただくこと自体も難しいのかなと思い、これからどのように園芸療法を理解してもらい、取り入れていったら良いと思いますか?

という内容の質問でした。

これは病院、介護施設あるあるです。
私自身も介護施設での園芸療法立ち上げを行い、現場の理解のないところでひとりで行った経験があるのでよくわかります。

このコーディネータさんもおひとりで活動することの難しさ、まずは現場スタッフに園芸療法を知っていただかないと活動もできないというところで、やり方がわからず困っておられました。

組織の中で、ひとりだけ気を吐いて何かを立ち上げると言うのは、ときに孤独になり、冷ややかな目と戦わなければなりません。

私も園芸療法立ち上げ時に、男性上司には「西野さん、遊んでるような仕事で羨ましいわ〜」と言われた経験があります。

全く何の活動をしているのか理解してもらえてなかったのでしょう。しっかり喧嘩してやりましたが、私の導入の仕方もまずかったのでしょう。

今となってはそのことはよくわかります。

何かを理解していただくと言うことは難しく、いくら園芸療法の良さを口で伝えても、資料を見せて植物の効果効用などを説明しても、机上の空論でしかないのでわかってもらえません。

なので、このコーディネーターさんへのアドバイスとしては、まず、現場のスタッフに園芸療法を無理にわかってもらおうとしないでくださいと、お伝えしました。

まずは何気なく、スタッフの休憩室や外来受付のカウンター、お手洗いなどにお花やハーブを飾って、皆さんの反応を見てみることから始めます。

そこから、来院された方や、スタッフから、この花は何ですか?とか、いい香りがしますね、いつも癒されます、なんていうお声や反応がもらえます。

そして、植物活動が徐々に定着してきます。お花やハーブがそこにあって当たり前のものとなれば、第一関門突破です。「当たり前の活動」としていくのです。

院長先生にも、患者さんの良い反応やお声が届きます。そうすると喜ばれるに違いありません。
これが第二関門です。

そこを突破してから、園芸療法ってご存知ですか?というアクションを起こします。徐々にです。
植物だよりなんて言う月一の新聞的なものを院内に掲載したりというのもいいですね。

そこからもっと反応が増えていきます。あとはその活動を継続して、どんどん広めるのみです。

数ヶ月、慌てずじっくり、お花を飾る運動をしてみてください。
もうそれが園芸療法なのです。

エビデンスよりもまず人の心を動かす事

よく、園芸療法って療法だからエビデンスがいるんじゃないですか?と頭の硬い事をいう人がいます。
これは男性に多いです。
私もよく聞かれました。

確かに、園芸療法を治療や体の機能回復に用いるのでしたらエビデンスは必要です。

ですが、今の日本では、園芸療法を治療やリハビリとして行なっても病院側の報酬としては入ってきません。

可能性としては、作業療法の一環として行い、国からリハビリ報酬として収益を上げることはできます。

このことから、私の現場経験上、病院や施設でがっつり園芸療法を取り入れることは難しいと考えています。

ですので病院や介護施設で園芸療法を取り入れる際は、もっと違う視点から考えるべきです。

病院、介護施設もボランティアでやっているわけではありません。

利益を上げる、立派なビジネスです。

園芸療法を取り入れることで、利益に反映できるかどうかを経営者(院長)は見ます。

利益に結びつかないなら取り入れられないということになります。酷な話ですが実際経営というものはそうなのです。

だから園芸療法を病院、施設で導入する際は、切り口を変えないといけないのです。

ズバリ、「お客様獲得に貢献できる活動にする」つまり、「集客」としての園芸療法です。

だから、当スクールは園芸療法をサービス業として捉えろ!と言っているのです。

エビデンス重視の園芸療法はもう古いです。

立派なエビデンスが欲しいから植物活動をしたいと思わないですよね?

まずは、どうしたら目の前の方の心を動かせるかを考えてください。

目の前の方を癒せますか?
笑顔を引き出せますか?
楽しい時間だった、また来たいです!と言ってもらえますか?

古い園芸療法はもうやめにして、サービスとして人の心を楽しませる園芸療法を行なっていきましょう!

当スクールでは社会的ニーズに合った、サービスとしての園芸療法をお伝えしています。

そしてJOBコースでは、園芸療法のアプローチの仕方まで一緒に考え、お仕事構築をしていきます。

あなたの魅力を存分に発揮して、素敵な園芸療法を組み立てていきましょう!


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投稿者プロフィール

西野 清子
西野 清子ハーブ&ガーデンセラピーhanatrip 代表
これまでの経験をフルに生かして、
子育て世代の女性を応援します!!