AI化が進んでもめんどくさいアナログを楽しむのが園芸療法

昨日は園芸療法の入門編とも言える「園芸療法コース」の第1回目の講義をさせていただきました。
昨日の受講者さんは、ずっと私の発信するインスタやブログを見てくださっていて、ご自身のこれからの生き方と、植物への想いが合致し、今回、受講を決めてくださいました。

当スクールの生徒さんは、私と同じ年代の方が多く、子育てがひと段落された方や、第二の人生をどう過ごすかと模索されている方がほとんどです。

これからは植物と共に暮らしていきたい、マイペースに植物の仕事をしてみたいというふうに、身近で植物と共に生きていきたいと思われるようです。

コロナが落ち着いてきた最近では、また多くの方が植物を取り入れた生活を意識しはじめていると、問い合わせの多さから、体感していますし、世の中のAI化やデジタル化が進み、物事の価値観もずいぶん変った中で、植物の需要はさらに増えていっていると私自身、体感しています。

AIの進化などで世の中のスピードが早まり、物事のコスパ(コストパフォーマンス)やタイパ(タイムパフォーマンス)が求められ、形式だけにとらわれた無駄で意味のないものも、次第に省かれ、淘汰される流れになると思います。

その中で園芸なんてとてもアナログで、成果(収穫)が出るまで半年かかったり、その収穫までに費やす時間と労力も相当なものです。
おまけに天候にも左右され忍耐も必要です。


一見、園芸はコスパもタイパもめちゃめちゃ悪いように思いますが、収穫できるまでにはその作業に付随する様々なプロセスが感動や新たな学びをくれます。
素晴らしい感動体験をくれるということは、逆にコスパやタイパがいいということになります。

今一度、植物活動にはどのようなプロセスがあるのか皆さんに知っていただきたく思っています。

何でもめんどくさいところに感動がある

ヒトには感動する心があり、常に感動できることを探しながら生きていると思います。
そのために皆さんも趣味活動などで感動体験をされているかと思います。

「感動」とは、五感から得た心地よい刺激や体験が脳を介して起きる、心が感銘を受けて動いた状態のことです。

そして感動もいろんな「深さ」があると思うんです。
簡単な作業で得れる感動と、目標までに長い時間や労力をかけて得た成功体験からの感動とでは、後者の方が感動の度合いは大きいですよね。

植物生活はめんどくさいことの連続で、私も今日はしんどいなーと、ガーデンに足が向かないことも多々あります。

今、100坪の園芸療法ガーデンを作っていますが、とてつもなくめんどくさいです(笑)

今私がめんどくさいと思っていることは以下のとおりです。

・暑い
・体力的にしんどい
・腰が痛い
・堆肥が重すぎて買いに行くのが億劫(1袋20kgくらい?)
・土を耕す範囲が広すぎて嫌になる
・○ビが出そうでいつもビクビクしている
・草を刈っても刈ってもすぐ元通り
・時間がひっ迫している中、どう管理するか考える

など、めちゃめちゃめんどくさいことだらけです。

ですが、これをひとつずつクリアして次のステップに進めた時の小さな感動はとても素晴らしい成功体験になっています。
堆肥を10袋買いに行き、車からの荷下ろしをし、ガーデンまで運び、土の中に混ぜ、耕し、土づくりができた時は、「女性で私の右に出る人はおらんわ」と本気で思っています(笑)

そして少しずつ植物が育ち、収穫ができていくと、そんなめんどくさくしんどかったことも全てチャラになるんですよね。
なんか出産と似てますね。痛みを忘れてまた産みたくなるみたいな(笑)

気持ちの中に残るのは「感動」と「自信」です。

私はこの小さな成功の積み重ねが、人生を豊かにしてくれると思っています。

私は元来、とてもネガティブ人間で自己肯定感が低いです。
でもこの100坪のガーデンで作業している時だけは、自信満々で、めちゃめちゃ自己肯定していることに気が付きます。

ガーデンにいる自分、植物仕事をしている自分が好きなんでしょうね。
そのような自分に改めて気づくこともできます。

植物活動で生まれるめんどくさいプロセスこそが、自然がくれる恵みなのではないかと思います。
自然から人生に例えて学ぶことは多いです。

AI化やデジタル化が進む現代ですが、めんどくさいアナログ体験をどんどん取り入れ、植物がもたらす恵みを受け取ってみてくださいね(^^)

植物を通じて、これからの人生を素晴らしいものにしていきましょう!







投稿者プロフィール

西野 清子
西野 清子ハーブ&ガーデンセラピーhanatrip 代表
これまでの経験をフルに生かして、
子育て世代の女性を応援します!!