なぜ、園芸療法士の私が「造花」を選ぶのか?

いつも私のブログをお読みいただき
ありがとうございます。


今年の3月、私は十数年ぶりに、
園芸療法士として介護の現場へ
本格的に復帰いたしました。



「もう一度、植物の力で、
たくさんの人を笑顔にしたい」
その一心で、期待に胸を
膨らませていました。


しかし、
そこで私を待っていたのは
あまりにも厳しい現実でした。


命の危険すら感じるほどの
夏の猛暑、深刻な人手不足、
そして疲弊しきった現場の空気…。


私が愛してきた、
土と緑に触れる園芸療法を
これまでと同じ形で
続けることが、もはや
困難になっているという事実。


「このままでは、
植物の癒やしを届けたくても
届けられない…」
深い無力感の中で
私は自問自答を繰り返しました。


そして、その深い葛藤の先に
一つの「答え」を見つけ出したのです。
その答えは、私が10年間
主軸事業として育ててきた
「アーティフィシャルフラワー
(高級造花)」の世界にありました。


起業当初は造花の花屋をしておりました。
当初は珍しい業態で、

たくさんのテレビ取材を受けました。


「園芸療法士なのに造花?」 一見すると
「園芸療法」と「造花」は
自然と人工という
水と油のような、正反対のものに
思えるかもしれません。

しかし、私は今、
確信を持ってこう断言します。


「園芸療法士だからこそ
造花に『本物の命』を吹き込める」
のだと。


園芸療法の本質は
土いじりという「手段」だけに
あるのではありません。


それは「自分の手で美しいものを
創り出す喜び」であり
「誰かの心を動かすことで
生まれる生きがい」そのものです。


その本質をどんな環境の制約も
越えて届けたい。
その想いを形にするのが
私のアーティフィシャルフラワー
です。


生きた植物の形、
色の移ろい、光の当たり方。
30年間、本物の植物と
向き合い続けてきた
私の全てを注ぎ込み


単なる「作り物」ではない
生命感あふれるアートを創造します。


これは、園芸療法への
「さよなら」ではありません。
時代の変化に応えるための
誠実な「進化」です。


これからは、この新しい信念を胸に

  • 空間を彩るアートとしての
    『花手水』や『壁面緑化』
  • 個人の心に寄り添う
    『ウォールガーデンセラピー』

私の新しい挑戦をどうか見守って
いただけますと幸いです。



【園芸療法士としてのまとめ】
今回の事業転換は
私が園芸療法士として
最も大切にしている
「手法(メソッド)ではなく
目的(ゴール)に誠実であること」

形にする挑戦です。


伝統的な手法に固執するのではなく
その「本質(人を癒やす)」
現代の市場が求める形で
再構築していくことこそ
専門家としての重要な責務だと
考えています。

投稿者プロフィール

西野 清子
西野 清子ハーブ&ガーデンセラピーhanatrip 代表
これまでの経験をフルに生かして、
子育て世代の女性を応援します!!