あるデイサービス様より、
今後の利用者さん獲得のための
施設の特色作りに、
園芸療法を大々的に取り入れたい
とのことで、ご依頼をいただきました。
ひとまず1年間、
園芸療法が施設で定着するよう、
私が園芸療法コンサルとして
入らせていただく運びとなりました。
実際に施設の中の庭や
空き地スペースを園芸療法ガーデンや、
園芸療法プログラムで使う植物を作る
圃場(ほじょう・・・農作物を栽培する場所)を
作成して、そこからデイサービスの
アクティビティとして繋げていきます。
まだまだこちらの施設では、
園芸療法に使う植物が少ない状態なので、
すぐにこの圃場を作成し、
春には園芸療法で使う植物で
いっぱいにできるよう計画して
いかなければなりません。
私も気合の入るところです^_^
そして先日は、
園芸療法コンサルの初日で
こちらのデイサービスに伺いました。
まずは改めて職員さんにご挨拶や、
今後の展開をお伝えさせて
いただきました。
どの職員さんも
お優しそうな方々でした^ – ^
きっと利用者さんに楽しんでいたける、
楽しみいっぱいのデイサービスに
なると確信できました。
利用者さんとの初めましての
意味も込めて、この日は何か
お持ち帰りいただける作品が
できたらいいなと考え、
「ハーブのグリーンアレンジメント」を
行うことにしました。
そこで問題なのが材料です。
職員含め20人のご参加ということで、
かなりの植物が必要となってきます。
なので当スクールの
園芸療法ガーデンや
自宅の庭からも使える植物を
用意しました。
それがこちらです↓
ハーブはローズマリー、
ローズゼラニウム、セージ、
レモンマートルの4種類です。
あとレモングラスもあったのですが、
ススキを触った時のように
手を切る恐れがあるので
やめておきました。
ハーブ以外では、トネリコ、
セイヨウニンジンボク、
アイビー、コデマリなどです。
この時期は
もうアレンジに使える花が
ほとんどありませんので、
グリーンアレンジメント
(葉っぱを楽しむ)としました。
そして現地には大きなお庭があり、
そちらで植物をたくさん拝借
いたしました^ ^
↓
ランタナ、チェリーセージ、
フジバカマ、ブルーサルビア、
アスターなど素敵なお花を
準備できました^ ^
そして14時の園芸療法の時間までに、
材料の準備をします。
アレンジメントに使うスポンジを
ペットボトルを切った花器にセットし、
可愛くラッピングをしておきます。
↓
20人分の材料の用意は
かなりの時間を要します。
補助に入ってくださった
スタッフさんが、利用者さんと一緒に
準備をしてくださいました。
私はその間、外でガーデン作りです。
↓
この場所を利用者さんと楽しめる
園芸療法ガーデンに生まれ変わらせます。
そうこうしていると14時近くになり、
園芸療法のお時間となりました。
まずは利用者さんに
私のことを知っていただくため、
↑のような自己紹介と、今日の内容を
お話しさせていただきました。
姫路ネタはテッパンで、
姫路城に行ったことがあるか
お聞きすると、ほとんどの方が
行ったことがあるとおっしゃって
くださいます。
そのすぐ後に
「姫路城は私の実家なんですけどねっ」と
軽い冗談を言うとシラーっとした
空気が流れますがこれも
スベリ芸のひとつで逆に
笑いが取れます。
気を取り直して、
今日のハーブアレンジメントの流れと、
どんな植物を使うかをご紹介します。
ハーブも馴染みのあるものや、
初めて見るものもあり、
簡単に各ハーブの効用をご説明し、
葉っぱをちぎって香りを
かいでいただきます。
高齢になると
嗅覚が少し鈍ってくることが
あります。実はほとんど匂いを
感じない方もいらっしゃったりもします。
そのような方にも
この天然のハーブの香りが
少しでも感じていただけたらと
いう思いです。
ある男性利用者さんは、
まだ時間が来ていないのに、
準備の時点でもうアレンジを
始めてしまわれた方もいらっしゃったり、
植物が目の前に来て、
思わず体が動いたんだろうなと
微笑ましく見させていただきました^ ^
現場では想定していない
利用者さんの様々な
嬉しい行動があります。
私たちもその感情の動きに
お付き合いし、臨機応変に
ご対応させていただきます^ – ^
女性利用者さんも
かつての生け花経験を発揮され、
とても綺麗で美しいデザインに
仕上げてくださいました。
↓
植物を買わなくても、
お庭の植物でこれだけの
アレンジメントが作れるんですよ(^^)
皆さん、いつもより真剣に
集中される場面もあれば、
セージの香りで「ウェッ!」っと
しかめっ面されたり、
お話が弾み、笑顔になられたりと、
いろんな心の動きがあったように
思います。
これは植物を感じ、五感を通して
脳に刺激が伝わったということです。
その様々な刺激を、脳が情報として
体によい指令を送ってくれます。
そしてなんとなく
今日は気分がいいな、
体もなんとなく軽いな、
なんていう変化が見られてくるのです。
これが植物の力で、
五感を刺激するということなのです。
五感を一度に刺激できるのは
植物を用いた園芸活動だけです。
このことから園芸療法は
高齢者施設のアクティビティに
最適なのです。
もちろん一般の方にも
日々の健康促進として
非常に有効なものとなりますので
ぜひ取り入れられることを
お勧めします。
私は高齢者施設に
園芸療法を導入していただくことで、
「なんかここのデイサービスに行くと
母が(父が)が元気になって
帰ってくるのよね」
というお言葉をいただけるよう、
そして施設側にも
たくさんの利用者さんに来ていただき
運営のお役に立てるよう、
園芸療法コンサルとして
頑張ってまいりたいと思います。
同じように
園芸療法を導入したい施設、病院様が
いらっしゃれば、オンラインでの
無料相談を承っておりますので、
公式ラインよりご連絡ください。
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