「役割」こそが、最高の生きがい。82歳の母が教えてくれたこと【園芸療法の心】

いつも
私のブログをお読みいただき、
本当にありがとうございます。


昨日のことですが
82歳になる私の母から
大きな宅配便が届きました。


中を開けると、お米や缶詰
果物といった、たくさんの食料品。


缶詰多すぎっ



2年前に心臓の手術をし、
決して健康とは言えない
体にも関わらず


母は「娘のために」と
タクシーでスーパーへ行き
重い荷物を箱に詰め、
郵便局から送ってくれるのです。


お陰様で、
私がお米を買えないほど
困窮しているわけではありません。


しかし、
5人の子供を育て上げた母にとって
娘の食生活を心配し
何かを送ることは
長年染み付いた
「母親としての役割」なのでしょう。


私が送った仕送りで、
自分のためにお金を使ってくれれば
いいのに…と思いますが
そのお金でまた
私のための食料品を買うのです。


「これやったら、
仕送りの意味ないやん!」と
思わず笑ってしまいますが、
その言葉はぐっと堪えます。


なぜなら、私は知っているからです。
母は、いつまでも「母」で
あり続けたいのだと。


いつまでも、娘のために
何かをしてあげたい。
その想いこそが、
母の「生きがい」なのだと。


娘のためにスーパーへ行く。
お米の安い日を狙う。
郵便局へ荷物を出しに行く。


その一つひとつの行動が
母の明日への「活力」になっている。


もし私が「もう送らないで」と
拒否してしまえば、それは母から
母親としての喜びと役割を奪い
日々の張り合いを失わせて
しまうことになるでしょう。


(ちなみに、今回の荷物には
パンも入っていました。
この暑さの中、
本当に勘弁してほしい…
と思いつつ、それも母の愛情だと
袋を開けて傷んでいないか
そっと匂いを嗅いで確認するのも
また恒例行事です笑)


やはり、人はいくつになっても
「誰かに喜んでもらいたい」
「何かの役に立ちたい」と
願う生き物なのだと
この宅配便が届くたびに
私は確信します。


それは、家族のために食事を作る
あたたかい時間。


誰かと一緒に笑い合ったり
美味しいものを分かち合ったり
「ありがとう」と言われたりする
満たされた瞬間。


そんな時、私たちの心は最も充実し
幸せを感じるのではないでしょうか。


医学的にも、このような瞬間に
「オキシトシン」という
幸せホルモンが出ることが
分かっています。


このことは、
私が園芸療法の現場で
たくさんの人生の先輩たちから
教えていただいた
揺るぎない確信でもあります。


お世話好きな方は
なぜか表情も明るく
お元気な方が多い。


そして、
「自分のことは、自分でやるんだ」
という、生きる意欲に
満ち溢れています。


だからこそ、
私の園芸療法は
ただ立派な植物を育てたり
美しい作品を作ったりすることが
ゴールではありません。


誰かのために、
植物の力をどう使うか。


その「役割」そのものを
デザインする
こと
こそが、
私の仕事の神髄です。


そこに、小難しいエビデンスは
必要ありません。
目の前の方々の輝くような笑顔。
それが、何よりの証拠です。


「人を楽しませるために、
私に何ができるか?」


その問いを、
私は生涯をかけて突き詰めていきます。
そして、その一つの答えとして、


近々
『ウォールガーデンセラピー』という
アーティフィシャルフラワー

(高級造花))と
園芸療法の心を掛け合わせた
「役割を創り出すためのプロダクト」を
世に送り出します。



私の確信から生まれた
この新しい物語。
たくさんの方にこの想いごと
お手に取っていただきたいと
願っています。


まずは、
母を最初の実験台にしてみようと
思っています(笑)


今回の母との出来事は、
私が園芸療法士として
最も大切にしている


「役割の創出が、
最高の生きがいになる」


という考えを、
改めて確信させてくれました。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

投稿者プロフィール

西野 清子
西野 清子ハーブ&ガーデンセラピーhanatrip 代表
これまでの経験をフルに生かして、
子育て世代の女性を応援します!!