ハーブとは、『薬草』、『香草』と訳される香りのある植物の総称です。
メディカルハーブという言葉は『薬用植物』そのものを示す場合もあれば、
広い意味で、ハーブに含まれる成分を健康の維持に役立てようとする分野を意味することもあります。
植物を利用する自然療法(ナチュロパシー)の一分野とされます。
自然療法とは
人間が本来持つ自然治癒力を高めることに焦点をあてた療法で、カラダに余分な負担をかけたり、傷つけたりしない方法を推奨しています。
病気の予防を推進し、必要以上に薬を出したり手術を施したりしない療法です。
医薬品とメディカルハーブとの違い
医薬品
薬用植物に含まれる有用成分のみを抽出し、その成分と同様のものを人工的に合成する技術を利用します。現在も,多くの医薬品がメディカルハーブをもとに作られています。現在の医薬品の多くは、単一の成分で強く作用し、病変部位に直接的に作用するため、外傷や緊急の場合に有効です。また、副作用があります。
医薬品
メディカルハーブは多種多様な成分を含み、個々に含まれる成分量自体は医薬品と比較して非常に少ないです。カラダに穏やかに働きかけて自然治癒力をアップさせて全身的なバランスを回復させます。このため、慢性的な不調や心身症などを得意領域とし、副作用などの有害反応の可能性は非常に少ないとされています。
*田中久美子著:メディカルハーブ検定合格!対策問題集(BAB JAPAN, 2021)より引用